いざ、ノルディックワォーク

さて、ノルディックワォーキングに取り組んだのはいいのですが何日続くでしょうか。不安がありました。しかし、当初の目標の三日坊主をクリアした私は、午前中にステックを装着し、軽やかに会場グランドに向かいました。まことグランド、いい呼び名です。準備運動のストレッチをやっていざ、歩き出しました。ゆっくりゆっくり歩いているおじいさんあり、軽やかに走ってる女性あり、三人で競うように列を組んで歩いている男性陣あり。寒いっ!という中にも暖かな日差しに包まれた仲間たちは、懸命に己が使命を果たしていました。爽やかに映りました。スタート直後にこのグランドの一周は、520メートルくらいという標識が目にとまりました。私は、さっそく目標を立てました。
「今日は、3000メートル歩くぞ!」
このまことグランド6周すればいいのか。軽やかにステックをさばき歩き始めました。軽く足取り軽く、これは、ステックさばきが馴染んできたせいです。若さ溢れる走者の背中を追いかけ、おじいさんを頑張っての言葉を残し、追い越しました。いつもの歩幅の何倍もあるかのようなノルディックワォークの歩幅でカッカッカッカッカッカッとさばきました。同じ速さを保てることは、妙な自信を与え続けました。三周までは、なんら問題なし。四周五周平気です。最後の六周もペースを崩さずにいつの間にかゴールしていました。ほとんど疲れを感じません。散歩の犬、孫と遊ぶおばあさん、ミニ自転車に乗る子どもの写真を撮るお母さんが目に入りました。この間、歩行とさばきに注意が集中するので無心に近い状況で歩きました。身体全身に心地よい疲労感が残りました。
看護疲れと喪失感から運動不足の生活習慣を送ることになり、長い時間が過ぎました。一気に三キロ以上の歩行は、いつごろ以来でしょうか。いくばくかの誇りと満足感をノルディックワォークは与えてくれました。何かよい兆しが生まれている気がして、澄みきった空を見上げました。